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※陰謀論やフリーメイソンなどに関心がある方は私の大作『夢のお告げ』をどうぞご覧ください。 |
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平成枯れすすき 2014/07/23 |

もう一度 戻る
先日、録画した古い昭和の映画をみていたら・・・(昭和37年)
映画の内容はかなり微妙で何度も途中でやめようかと思ったが
なんとかエンディングまでこぎつけ
それは、日本の皆さん頑張りましょう!的な
ちょっと照れくさいエンディングだったのですが・・・
その一部、一瞬に心を奪われ映画が終わってからも残像が残り
何度も再生して見てしまったのが、この出前持ちのおにーさん。
さあ、数えてみましょう。
カツ丼らしきどんぶりが6×4で24膳、その上にお新香と汁物があるのかな?
自転車で5段!
どうだい感動しないかい?
きっと彼は、中卒で都会の定食屋の丁稚(でっち)に入り
二十歳にして既にこの類い希なバランス感覚を習得していたのであろう。
これは、芸のための芸ではない、生きるために芸になってしまったのだ。
どうだい?
想像してみてくれ
この流し目の先にいつものタバコ屋の看板娘のノリちゃんがいたりしたら・・・
「ノリちゃん見てるかな〜俺のこのバランス感覚ー!」
メッシやC・ロナルドにはかなわないが
そう、彼にはたった一人のファンがいたのである。
それからついに彼はタバコ屋のノリちゃんの心を射止め
二人で田舎に帰り夫婦仲良く定食屋を開業する。
お店は繁盛し愛想の良いお嫁さんも地元じゃちょっとした評判だ。
これは懐かしい昭和のお話。
数十年の後・・・
いつしか店主はフィリピンパブに入り浸り
ついに店の売上にも手をつけ
気がつけば
女房子供には愛想を尽かされ
客も次第に遠のき
数年前に隣にできた
聳え立つような全国チェーンの食堂を横目に
出もしないパチンコ屋にとぼとぼと向かう丸い背中。
あ ゝ平成枯れすすき
※冒頭の画像をクリックすると動画でみられます。一瞬です。
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