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| カジカガエル 2013/08/25 |
私がこの世で最も美しい小説をあげるとしたら梶井基次郎の『交尾 その二』を真っ先にあげるだろう。
巻末部分を紹介しよう。
『私はその時の来るのを待っていた。すると、案の定、雄はその烈しい鳴き方をひたと鳴きやめたと思う間に、するすると石を下りて水を渡りはじめた。このときその可憐な風情ほど私を感動させたものはなかった。彼が水の上を雌に求め寄ってゆく、それは人間の子供が母親を見つけて甘え泣きに泣きながら駆け寄って行くときと少しも変ったことはない。「ギョ・ギョ・ギョ・ギョ」と鳴きながら泳いで行くのである。こんな一心にも可憐な求愛があるものだろうか。それには私はすっかりあてられてしまったのである。勿論彼は幸福に雌の足下へ辿り着いた。それから彼等は交尾した。爽やかな清流のなかで。
しかし少なくとも彼等の痴情の美しさは水を渡るときの可憐さに如かなかった。世にも美しいものを見た気持ちで、しばらく私は瀬を揺がす河鹿の声の中に没していた。』
梶井基次郎 『交尾 その二』より
河鹿とは日本のカエルの中で最も美しい鳴き声と評される清流だけに棲むカエルである。
（カジカガエルの美声を聴きたい方はこちら→http://www.youtube.com/watch?v=gnK00uOLsa8
８月２１日。
２日連続の「川流され」を満喫し、帰り支度をしていると足元にカジカガエルを発見！
私にとって河鹿との出会いは初めてのことだが間違いない！
すかさず捕獲し、本能的にカメラを用意し撮影に入る。
ひとしきり撮影し、さあお疲れ様と流れの中にポイっと放した。
刹那、ピュンピュンピュンと泳ぐ様を見て
あっ！
と、梶井基次郎の『交尾 その二』にオーバーラップする。
再び捕獲して今度は動画撮影にご協力いただく。
一回目は失敗し、二回目の撮影で成功。
ところが、カジカガエル君ちょっと疲れちゃった・・・
ありゃりゃ・・・
もちろん一番きれいだったのは最初の泳ぎに違いないが・・・
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| 川流され 2013/08/21 |
夏休みである。
近年、私には夏になると必ずおこなう、とっておきの楽しみがある。
それは「川流され」という遊び。
文字どおり川に流されるだけなのであるがバカにしてはいけない！
ロケーションが大切なのである！
少々恥ずかしい行動かもしれないので人混みは避けたい。
しかも一人ぼっちなのだから安全でなければいけない。
私が厳選したポイントは天竜川に流れる清流、気田川。
その昔、バスのキャンプ場と呼ばれたポイント。
しかし、気田川は気むずかしい川で増水すると直ぐに濁るし流れも速く危険だ。
雨が降ったら一週間はダメ。
チャンスは年にほんの数回だけ。
８月２０日。
今年初の気田川に出かけた。
晴天が続いたおかげで水量も少なく絶好のチャンスだ。
さあ！
ポイントに着いたらどうだ？
いや、むしろ渇水状態だ・・・
通常は流れの下にあるはずの対岸が河原になっている。
・・・つまらない文字の羅列はやめておこう。
その対岸で、キャンピングチェアーに腰掛け帰り際に気づく。
十年に一度の幸運だったと・・・
さて、このゴロが悪い「川流され」・・・
三脚を設置して、このブログで紹介するために５回ほど流されてみた。
最後は体が冷えて震えてしまうほど（笑）
でもでも、流れの中から見上げた空は美しかったな〜(^-^)
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| ひこうき雲 2013/08/17 |
８月６日、原水爆禁止世界大会の広島会場でオリバー・ストーン監督がスピーチを行った。
と、先日のニュースで見た。
ありきたりのつまらないニュースだった。
そりゃつまらないだろう・・・肝心なところはすべて端折ってるんだからね。
マスコミのみなさん！勇気をだしてくれ！
内容の如何を問わず、オリバー・ストーン監督のスピーチは極めて興味深いものだった。
・・・と、恥ずかしながら今日知りました。
まんまと騙されるところでした・・・興味を持たなくっちゃ。
テレビ、新聞、インターネット、スマホ、情報が錯乱する世の中で何を信じて良いのかわからない。
みんなこぞって騙しにくる。
不安を煽る・・・
それが現実だ。
でも・・・
もう一つ、今日知ったこと。
宮崎駿監督作品の映画『風立ちぬ』が上映されいるんですね。
アカデミー賞を拒否したダンディーな男。
彼がいるじゃないか！
作詞 作曲 荒井由美 歌 松任谷由実
白い坂道が 空まで続いていた
ゆらゆらかげろうが あの子を包む
誰も気づかず ただひとり
あの子は 昇っていく
何も恐れない そして舞い上がる
空に憧れて 空をかけてゆく
あの子の命は ひこうき雲
高いあの窓で あの子は死ぬ前も
空を見ていたの 今はわからない
ほかの人には わからない
あまりにも若すぎたと ただ思うだけ
けれど しあわせ
空に憧れて 空をかけてゆく
あの子の命は ひこうき雲
空に憧れて 空をかけてゆく
あの子の命は ひこうき雲
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| 関ヶ原の遺恨 2013/08/09 |
だそうですが・・・
この家康くん、当初から違和感を感じていました。
戦乱の世をおさめ２６０年の天下太平を築いた英雄の頭にウナギのちょんまげをのせるなんて・・・
おまけに葵の御紋がミカンだなんてちょっとおちょくってると思うのです。
まあ、ゆるキャラですからなんでもありなんでしょうが・・・
私の場合疑り深いので・・・
この家康くんのデザイナーさん鹿児島の人なんですね。
鹿児島といえば嶋津藩、徳川家にとっては最大の敵。
やっぱり徳川家康をバカにしているんじゃないかと勘ぐってしまうのです。
そこでググってみると、驚きの結果。
作者の名前はなんと岩倉隆行さん（４５歳）
そう、岩倉でピンとくるのが倒幕に活躍した岩倉具視。
作者さんとの関係は不明ですが同姓だったのです。
さてさてみなさんはどう思いますか？
私は確信犯と思いますが・・・
少なくともウナチョンにミカンの御紋は事実です。
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| サイレン 2013/07/18 |
夏といえばもう一つ高校野球。
私はおよそ毎年母校の試合の観戦に出かけます。
浜松商業高校も弱くなっちゃって昔ほど熱烈ではなくなってしまったけれど
それでもなにげに感動しちゃったり旧友と再会したりでやっぱり夏のスタンドはなかなか良いです。
で、高校野球の風物で今更気になりだしたのが時代にそぐわないサイレンの音。
世界中でも試合開始のサイレンなんて日本の高校野球ぐらいしかないでしょう。
これは珍百景だ！
戦時中のなごりなのか・・・？
どうやらそうばかりでもないらしい・・・
今のように情報伝達の技術が発達していなかった時代に、サイレンは球場内外の関係者や
観客などに試合の進行状況を伝達する手段として使用されることになったってのが本当らしい。
確かに球場の外でサイレン聞いて始まっちゃったなとか終わたなって思ったことはありました。
この懐かしいアナログ感・・・
高校野球の風物であるサイレンの音も時代の流れの中でいつしかなくなってしまう時がくるのかな。
それもちょっとさみしいな・・・高校野球ぐらいは昭和っぽく続いてほしい・・・サイレンは昭和である。
ちなみに浜松球場のサイレンはちと物足りない。
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| 最後の一発 2013/07/10 |
弁天の花火が終わって梅雨明けして蝉が鳴き出したら真夏の到来。
今年は典型的な流れで夏がやってきました。
初蝉の鳴き声は阿多古川のニーニー蝉。
昨日から近所のクマゼミも鳴き出して、暑い暑い。
そのうちアブラゼミが鳴き出したら猛暑だね。
でも来年からはそんな夏の流れも物足りなくなります・・・
実感わかないけれど弁天島花火大会最後の一発です。
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| 夏のおとずれ 2013/06/23 |
パンパンと 不意な花火や 夏スイッチ
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